5月以降から気温と湿度が高くなるので、工事現場の作業員さんは空調服を着て働くのが常識になっています。
空調服を着用すると涼しくなるので、熱中症を予防できるし作業効率の向上を見込めます。
もうすでに空調服を導入している人が多いですが、

空調服ってなんとなく使いたくない。
なんで空調服が涼しくなるのかわからないという方は読んでみてください。
空調服の効果は?

空調服を着用すると涼しく感じる理由は、汗が蒸発するときに発生する気化熱によるもの。
空調服の、腰や脇に付いた小型ファンが外の空気を空調服内に取り込んでくれます。
ファンからの外気が空調服内を循環することで、着用している人がかいた汗を乾かしてその時発生する気化熱が体温を低下させてくれるので涼しいと感じます。
空調服は、人間の温度調節機能を利用しているのです。

生理クーラーと言われる原理で空調服を着用すると涼しくなります。
空調服といえば、建築現場や工場で使われるイメージがありますが、アウトドアやレジャーでの熱中症対策としても利用されています。
今年はコロナ自粛で、目撃する機会は少ないですがキャンプとかで使っている人がたくさんいます。
空調服は3点セット
空調服は、3点セットで販売されています。
- 専門のウェア
- ファン
- バッテリー
一体型の空調服も販売されていますが、3つに分かれていることがほとんどです。
ファンとバッテリーが、ウェアに内蔵されている一体型の方が、3点セットの商品より安いですが、分かれていた方がおすすめです。
理由は、部品交換が簡単で長持ちするからです!
ファン部分は配線がおかしくなることが多いですし、バッテリーが劣化してしまうこともあります。
分かれていることの一番の利点は、同じメーカーの空調服なら長袖・半袖・ベストなどの種類があるので着せ替えて使えることです。
空調服を購入する時や、買い換えるときは3点セットの空調服を選んだ方がおすすめです!
空調服を着用することのメリット・デメリットは?
空調服は、夏の現場ではメリットが大きいですが、着用する上での注意点もあります。
なので、空調服のメリットとデメリットを紹介します。
空調服のメリット
空調服を使う最大のメリットは熱中症対策になること。
空調服は汗を乾かすことで、涼しく感じるので気温が高い・多湿な環境でも効果があります。
炎天下での作業、工場内で火を扱う現場、人が密集していてエアコンや扇風機が効かない屋内でも着用している人が汗をかいていれば冷却効果が期待できるので熱中症リスクを減らすことができます!
服の中を換気できるから匂い対策になる
熱中症対策だけではなく、匂い対策にも効果的。
汗の匂いが気になる人に特におすすめです!
匂いの原因の多くは、汗で雑菌が繁殖してしまうこと。
空調服を着用していれば、服の中を常に換気してくれているので雑菌の繁殖を抑えることができます。

作業効率が向上する
空調服を着用すると、暑くてもテキパキ動くことができます。
実際に現場でしんどそうに作業していた人も、空調服を着用したら快適に作業していました!
空調服を着ていれば、体力が温存できるので連続した作業が行えます。
もちろん、暑さは個人によって感じ方が違うので空調服を着用しているからと言って休憩短縮などはできませんが、稼働時間を有効にできるという意味で作業効率アップが期待できます。
空調服のデメリットや注意点
作業を行う上でデメリットになることは、ほとんどないと私は思います。
ですが、空調服は小型ファン・バッテリーといった部品があるので、
- 経年劣化
- 故障
- 購入費用
が発生します。
特に、性能がいい空調服はセットで2万円以上するものもあるので高めです。
値段以上に、快適に作業できます価格だけではなく、注意点もあるので確認しましょう!
膨らむことでの見た目と動きにくさ
空調服は、常に膨らんだ状態。
ウェアが柔らかい素材だと、ベイマックスみたいな見た目になります!
空気で膨らんでいるのでやわらかいので、動きが煩わしいと感じる人は少ないですがそれでも気になる人は気になるかもしれません。
ファンの音
作業中に気になることはないですが、ファンがずっと回っている状態なので静かな場所だと気になります。
電車の中でも使っている人は、たまにいますが周囲が静かな場所だと使いにくいです。
手持ちの扇風機が腰部分で動作しているので、静音の製品でも風量を強くすると「ウィーン」という音は鳴ってしまいます。
涼しい風が発生することはない
空調服は、服の中に風を送り込むだけの機能なので涼しい風を取り込んでくれる訳ではないです。
空調服が涼しいという勘違いをされている方がいますが、猛暑日の屋外で空調服をつけても涼しい風が発生することはないので注意しましょう。
汗をかいていない状態で使ってもそんなに涼しさを感じないので、水分補給をきちんとして汗をかかないと効果は半減してしまいます。
バッテリーが切れると意味がない
充電を忘れると、空調服はただの暑い服になります。
空調服のウェアは風を取り込んで、襟元や袖元に空気を排出している構造になっているのでバッテリーが切れた状態で着用すると蒸れて暑いです。
メーカーさんの努力で、バッテリーがどう時間は標準風速で使えば6時間以上持つものがほとんどですが…、バッテリーを充電し忘れると悲惨です。
バッテリーの充電を万全にしましょう。
ホコリが多い現場では要注意
空調服の小型ファン部分にフィルターは基本的についていません。
粉塵やホコリが多い現場で着用すると、ファンが汚れるだけではなくインナーも埃まみれになります!
空調服を着用して作業すると、フィルターを付けても剥がれてしまうので着用する現場も選んで使いましょう。
インナーに通気性がないと効果が減少する
空調服は、汗を乾かすことで涼しさを感じるので、インナーに吸水性や通気性がないと効果が減少します。
空調服の中は、コンプレッションインナーがおすすめです。
まとめ

空調服の効果は、
- 熱中症予防
- 夏場の作業効率UP
- 汗の匂い対策
に抜群です。
日本の夏は、年々暑くなっているので工事現場から生まれた空調服がいろんな現場で使われるようになってきました。
初期の空調服に比べて、デザイン的にかっこいい空調服も販売され始めているので私服でも、家の中でも使う日は近いかもしれません。
夏の現場の空調服。
使ってない方は、ぜひ使ってみてください!