食品への異物混入が起こる原因は?食品工場でやっている対策はどんなこと?

ライン工場 

食品工場や飲食店では、異物混入は絶対にあってはいけないこと。

近年かなり少なくなっているものの、21世紀の現代においても異物混入の大きなニュースは1年に数回は発生しています。

記憶に新しい異物混入事件は、

  • マクドナルドのポテトに歯が混入(2019年)
  • ガストのハンバーグ弁当にカエル混入(2019年)
  • マイプロテインに虫混入(2020年)

大企業でさえ発生してしまう食品への異物混入。

細心の注意をしているはずなのに、なぜ異物混入は起こってしまうのでしょうか?

異物混入の原因はどんなことが考えられる?

食品 異物混入

食品業界で発生する異物混入事件。

異物とは、「食品に含まれているべきでない物」のことです。

異物混入は、食品工場や流通の過程で発生してしまいます。

食品は、私たちの生活に欠かせないもので品質管理がとても大切。食品メーカーさんも細心の注意を払って食品を製造しています。

でも本来食品に含まれていてはいけないものが、なぜ混入してしまう原因は大きく2つとされています。

原料にはじめから異物が付着

食品工場では、決められたスキームで原料を検査しています。

ただし、1日に何万トンもの食品を製造している食品工場では全てを点検することは物理的に不可能です。

工場ては複数をサンプリングして検査を実施して、消毒殺菌を行っていますがそれでも取り除けない異物も存在するために異物混入が発生してしまうこともあるようです。

製造過程で異物が混入する

食品製造工場では、ゾーニングをして「清潔ゾーン」「汚染ゾーン」などを区画分けしていることが一般的です。

清潔に保っている場所内では「食品がむき出しになっている」こともあるのでその過程で食品の上や周囲に異物があることで異物混入が発生してしまうことがあります。

ほとんどの食品メーカーでは、異物混入が発生しないように厳重に管理していますので安心ですが食品を製造する過程で異物混入が発生してしまうこともあるのです。

HACCP(ハサップ)とは?食品製造の現場における安全管理の重要性

異物混入を防ぐために食品工場でやっている対策はどんなこと?

異物混入 対策

1日に数十万個もの食品を製造する食品メーカー。

1年に数回異物混入事件は発生しているものの、作る量を考えると異物混入がある確率は相当低いですよね。

食品工場ではどのような対策をしているのか紹介します。

服装の徹底

食品の製造現場では異物混入対策として、

  • クリーンウェア
  • 帽子
  • マスク

など、身につけるものから異物混入をしない工夫をしています。

体毛などが混入しないように、全身露出しないように対策をしています。

食材の選別

食品には、昆虫やビニール・プラスチック片などの異物がもともと付着していることがあります。

それらが混入しないように、目視確認や機械によって検査をして選別しています。

機械の整備

食品に直接触れる機械などのメンテナンスや清掃は重要です。

毎日たくさんの食品を加工しているとはいえ、雑菌やカビが繁殖していることもあるからです。

生産ラインごとに決められたルールで、メンテナンスをして機械からの異物混入を防いでくれています。

まとめ

異物混入事件

食品工場では異物混入を起こさないために、紹介したようなさまざまな対策をしてくれています。

食品を取り扱う業種であれば、徹底した品質管理や衛生管理は当たり前。

なので、異物混入事件が起こるたびに「なんで発生しているんだろう?」「自分が食べた食品は大丈夫なのかな?」そう心配してしまうことがありますが、どのメーカーさんも異物混入には細心の注意を払ってくれています。

21世紀になった現在でも、食品の製造は人が関わる仕事なので異物混入を完全に防ぐ事はできていません。

異物混入は、発生する経路が非常に多いので完全に防ぐことはできないとも言われています。

消費者としては、対策することはできませんけど逆に、安全な食品を食べられている環境に感謝すべきなのかもしれません。

いいね!や「シェア」していだだけると更新の励みになります。