撥水と防水の違いは?レイングッズ購入前に知っておきたい機能の違いを解説!

撥水と防水の違いは?レインウェアを選ぶ時に知っておきたい機能の違い!

日常でも仕事でも雨の日は濡れるのは嫌ですよね…。

傘をさせる状況ならいいですが、屋外での仕事や自転車に乗っている時は傘がさせないので合羽やレインコートなどを着用しますが、

購入するときにどんなレイングッズがいいのか迷いますよね?

安全くん
撥水と防水の違いってよく分からなくないですか?「撥水性が高い」「防水性が高い」よくある表記ですが、どちらも雨に強いんだろうな?くらいで違いを詳細に知っている人は少ないと思います。

言葉の違いとしては、

撥水と防水の言葉の違い
  • 撥水:水をはじくこと
  • 防水:水を通さないこと

実際にレイングッズを購入する時に「撥水」と「防水」2つの表記がありますが、機能の違いがどうなのかはいまいちわからないという方向けにどんな加工がされているのか、素材や性質について調べました!

撥水とは?

撥水とは

生地表面に水が付着しても水が転がり落ちるような作用のことを撥水いいます。

生地の表面や制作する糸に撥水コーティングを行うことで撥水加工を行っているので水を弾きやすく水分が生地についても、表面から内部に浸透しづらくなっているので表面張力で水がコロコロと転がり落ちてくれる製品が多いです。

撥水コーティングは、生地の表面や構成する繊維にシリコンやフッ素などをコーティングすることをいいます。

撥水のメリットはコーティングをしても生地の隙間は完全に塞がれないので生地の通気性はあるということです。

安全くん
撥水加工している製品は防水加工の製品より蒸れにくいメリットがあります。

撥水コーティングしてある製品は、生地の素材そのものは完全防水生地ではない限り水を通すので、使用しているうちに撥水効果がなくなってしまうことがあるのがデメリットです。

効果を持続させるためには、メンテナンスをする際にホームセンターなどで購入できる「撥水スプレー(防水スプレー)」を定期的に生地にかけて撥水効果を維持する必要があります。

撥水加工のメリット・デメリット
  • メリット:通気性がいいので蒸れにくい
  • デメリット:コーティングが落ちると効果がなくなる

防水とは?

防水とは?

生地裏側まで水を通さないことを防水と呼びます。

防水加工は、生地そのものが水を通さない塩化ビニルなどの素材で作ったり生地の隙間ができなようにゴムや合成樹脂を塗り込んで水を通さないようにする加工のことです。

防水の製品は素材自体を水が通らないように加工しているので撥水コーティングとは違って、使っていくうちに防水効果が落ちにくいです。

安全くん
防水加工されている製品は撥水の製品より水に濡れにくいですよ!

水の浸透を防いでくれるので雨がたくさん降っている時に内部まで濡れにくいですが、裏側からも蒸気を逃さないように設計されている製品が多いので通気性が悪く蒸れやすいというデメリットがあります。

防水加工のメリット・デメリット
  • メリット:生地自体が防水素材なので効果が長続きする
  • デメリット:通気性が悪く蒸れやすい

結局、防水と撥水は何が違うの?

撥水と防水の違い

参考:ミドリ安全通販サイト

撥水と防水の違いは、素材です。

撥水加工の製品も耐水性の素材を使っていることがありますが、撥水は水を弾くという意味なので水を通さない作りになっている訳ではありません。

生地自体にも小さな隙間があるので水分子は通過してしまいます。

撥水コーティングがなくなると水を弾かなくなってしまうこともあります。

防水加工の製品は、水を通さない加工がされているので長年使って劣化していたり、洗濯をして傷んでしまったり、磨耗して布地や縫い目の隙間から水が入ってくる以外は基本的には水を通しません。

水を弾く作りになっている防水加工のレインウェアもありますが、防水は水をはじかない作りになっているレインウェアもあります。

レイングッズを使っているユーザーは、撥水と防水をあまり区別していないので。防水と聞くと、水に濡れても水がコロコロ生地の表面で動くイメージがありますが必ずしも水を弾く作りになっていないということに注意しましょう。

撥水機能と防水性能が混同してしまいやすいのでレイングッズを選ぶときは要注意です。

レインウェアを選ぶ時の注意点!

合羽などのレインウェアやレイングッズなどを購入しようと思っている方は、撥水や防水の違い以外にも、

  • 耐水圧
  • 透湿性

というものも意識するといいです。

レインウェアの耐水圧・浸透性とは?春夏は蒸れに気をつけてレインウェアを選ぼう

いずれも数値が高いほどその効果が期待できるので用途に合わせて商品を選びましょう。

耐水圧をチェック

耐水圧とは?

「耐水圧」とは、生地にしみこもうとする水の力を抑える性能数値。レインウェアの生地が、どれくらいの水圧に対して耐えられる防水性を持っているかを表します。

20,000mm — 嵐
10,000mm — 大雨
2,000mm — 中雨
300mm — 小雨
●傘の耐水圧:250mm程度

出典:お客様センター | ブリヂストンスポーツ株式会社

耐水圧についてはJIS規格で決まっているので、製品に記載していることが多いです。

安全くん
普通に使うレインウェアなら5000mmあれば十分なようです。

浸透性をチェック

透湿性とは?

「透湿性」は、生地1㎡あたり、24時間で何gの水分を透過した(外に出す)かを示した数値のこと。衣服内の水滴にならない蒸気状態の汗を、生地が透過させる(外に出す)度合いを表します。

体質や季節によって個人差がありますが、大人の安静時で1時間あたり約50gの発汗量があると言われています。

自転車や作業をすると1時間あたり500gくらい汗をかくので

安全くん
最低でも5,000g以上の製品を選ぶようにしましょう!

梅雨の時期の作業が多い場合は、浸透性は高ければ高いほどいいです。

数字は難しいので、透湿性は高い製品が蒸れづらいと覚えておきましょう。

他にも持ち運びしやすい、着用時に動きやすい製品を選ぶと雨の日でも快適に過ごすことができますよ。

伸縮性が抜群なレインウェア!

レインウェア
おすすめポイント
  • 耐水圧:10,000mmH2O(初期値)
  • 透湿:8,000g/m2・24h(初期値)
  • 標準重量450gだから軽くて便利!
  • 収納袋にコンパクトにしまえる
  • リフレクターがついているから夜間も目立つ
  • ストレッチ素材だから作業がしやすい!
レインウェアの選び方!雨の日でも快適に作業できるレインウェアを探している方はこちら

撥水・防水の違いのまとめ

撥水 防水

撥水と防水の違いについて紹介しました。

言葉はなんとなく知っているという方は多いと思いますが、撥水と防水は機能が全く違います。

安全くん
レイングッズを選ぶときは用途を考えて選びましょう!

レインコート以外にも

  • テント
  • 雨傘

などのレイングッズでも、購入するときに撥水なのか防水なのか、「耐水圧」「透湿性」の数字をチェックするといいです。

撥水加工の製品は強い雨など水の量が極端に多い場合は浸水してくる弱点があるし、防水加工の製品は濡れませんが浸透性が低い汗などの水蒸気が発散せずにかなり蒸れます。

メリットデメリットを理解してレイングッズを選んでみてください

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